2020/06/03 16:44
人も街も経済も今、元気いっぱいの台湾。どんどん成長を続けるこの国を象徴するような筆記具メーカー、それがTWSBI(ツイスビー)だと思っています。アメリカ、ヨーロッパ、中国市場からスタートし、今はすっかり日本でも知る人ぞ知るブランドになっていますね。
TWSBIの万年筆の魅力をひと言で表すなら、「これだけ高い品質をよくこの価格で実現したなあ」ということでしょうか。
初めてインクを入れて書き始める時、万年筆好きの方ならよくお分かりでしょうが、期待と緊張が走るわけです。「気持ちよく書けるのかなあ」「スムースにペン先は走るかなあ」「インクがかすれたり、紙をひっかいたりしないだろうか」などと思いながら、紙にペン先を付け、書いてみる。この瞬間ってとても大切で、その万年筆とこれから長い付き合いができそうか、引出しに置きっぱなしになりそうかは、およそ5分ほどの試し書きで見極めがついてしまいます。
これまでTWSBIともそんなわくわく、ドキドキの対面をしてきました。結果としてお伝えできるのは、「ありゃりゃ、これはダメかも」とがっかりした経験が一度もないということです。おろした瞬間からペン先はとても滑らかに走ります。この体験があるからこそ私たちはまずTWSBIに的を絞り、万年筆体験の楽しさ、素晴らしさをお伝えしてゆこうと考えました。
書き味の次に万年筆にとって大切なのは、インクの吸入です。TWSBIはDIAMOND(ダイヤモンド)、ECO(エコ)の2大主力商品で「ピストン吸入方式」を採用しています。これはペン軸の末尾にあるノブをひねり、ピストンを上下させてペン軸の中にインクを入れる仕組みで、通常はヨーロッパなどの高級ブランドの万年筆に採用されています。それをTWSBIはこの価格で、高いレベルで実現しています。ピストン吸入の大きなメリットはたくさんのインクを吸入でき、カートリッジ交換などの心配なく、長く書くことができる点です。
ペン軸の太さ、長さ、重量は台湾本社(台北市)のクリエイティブチームが研究や他社リサーチを重ね、「長時間疲れずライティングできる」ことを念頭に理想のバランスを追究し続けています。豪華な飾りより実用性を重視し、そこに研究コスト、人材を投入しています。
TWSBIはこれから万年筆を始めたい方、すでによく万年筆を使用してこられて、毎日の仕事や書きものにガンガン使いたいというベテランユーザーにも自信を持ってお奨めできます。