2020/06/19 20:12
今度台湾へ行かれる機会がありましたらぜひ、台湾国立故宮博物院へ足を運んでみてください。
中国の財宝を集めたこの壮大な博物館の中に、TWSBIの名前の由来を知ることができる展示物があります。
今日はちょっとだけ、歴史にまつわるお話を書かせていただきます。
TWSBIの登記上の社名は「三文堂筆業公司」です。
この三文堂というのは、18 世紀中国、清の時代の皇帝、乾隆帝が自分の書斎につけた名前でした。
乾隆帝は賢帝として知られ、文化人でもあり、書をこよなく愛した人でした。彼は4世紀という大昔に中国の書を確立したと言われ、世界史の教科書にも登場する王羲之が書いた、3種類の書体による書を集めさせ、自分の書斎に飾ったのです。書の大家、王羲之の3つの作品に敬意を表するため乾隆帝は書斎を「三文堂」と名付けることにしたと言われます。
TWSBIの社名、三文堂筆業はこの乾隆帝の書斎にちなんで命名されました。「書く」ということにこだわったTWSBIの企業哲学がこの社名に凝縮されているような気がします。
この王羲之の手による3つの書のうち、1つが台湾国立故宮博物院に所蔵されています。残り2点は中国、北京に現存しています。
ほかにも見事な書や陶器、青銅器、などなど圧倒されるような美しい国宝がずらり展示された博物館です。パリのルーブル美術館ではありませんが、じっくりすべての展示品を鑑賞しようと思えば、おそらく1日ではむつかしいと思います。
博物館内のショップでは王羲之の書の素敵なレプリカ(複写)を買うことができます。
TWSBIを深く愛していただくためにも、足を運んでいただければうれしいです。
(※王羲之の書は世界的に有名な大作ですので、他の国の美術館などに貸し出されている事が多々あります。修復、メンテナンスのため展示されない期間もあります。事前にお調べになってお出かけください。)